私にしか書けない『ファラオの墓』の感想【内容のネタバレ無し】

 

 

6月3日5時起き6時45分出勤。こんな過酷な朝でも私の心は満たされていました。12:15退勤。13:00帰宅。14:00自宅を出発。15:15新千歳空港着。乗るはずだった飛行機がまさかの2時間遅延。無事東京に到着しヲタクと楽しく呑む。解散し深夜0時殴り合いをしているカップルを横目に息を殺しながら1人で浅草を歩きようやく宿に到着。

 

長かった………愛の試練は厳しい。

 

 

6月4日!!!ついに観てきました!

舞台『ファラオの墓』!!

太陽の神殿編!砂漠の月編!

 

 

あのね……………圧巻。

 

前日に体験した過酷な愛の試練など全て忘れてしまうぐらいの最高傑作………私の中の小田和正は「言葉にできない言葉にできない」と泣いています……。

 

作品としての魅力もさる事ながら……本当に誰の演技も魅力的で……語りたくて語りたくて仕方がない……いくら語っても語り足りないくらい語りたい事が尽きないのですが……なにせ私は語彙力が小学2年生なので……私がこの舞台について熱く語ったところで『家庭学習もせず毎日公園に遊びに行くタイプの小学生が書いた読書感想文(例:とっても凄くて凄かったです)』になってしまう。そこはもう語彙が豊富で教養のある人に任せるしかない。私では文字に起こせない。だって……凄い凄くて凄かったんだもんっ🎒

 

だから私は、今抱えているある深刻な問題に焦点を絞って感想を書きたいと思う。

 

皆さん薄々嫌な予感はしているだろうけど、その通りです。

私は…………

 

 

恋をしてしまいました。

 

 

 

工藤遥ちゃん演じるスネフェルとサリオキスに。(特にスネフェル)

 

水を飲んでいる時……道端で綺麗な花を見つけた時……ご飯を食べている時……ふとした時に思い出してしまうほどこの役に恋してしまいました。

 

工藤遥ちゃん演じるこの二役に対する私の気持ち悪い愛と、芝居を通して人を本気の恋へと突き落とす末恐ろしい女優工藤遥ちゃんの細かい演技力についてのお話しだけ、書き留めておこうと思います。

 

 

 

前置きがなげぇよ。

 

 

 

【スネフェル】

 

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悪党。人を躊躇なく殺して国を支配する悪〜〜〜〜い国王です。

 

太陽の神殿編では石田亜佑美ちゃんが、砂漠の月編では私の愛する推し工藤遥ちゃんが演じているのですが、同じ役なのに演じ方や感情表現の仕方が全く違うんです。

 

石田亜佑美ちゃんのスネフェルが狂気的且つ感情的で人を殺すことを快楽としているタイプなのに対して、工藤遥ちゃん演じるスネフェルは冷血で人間不信で人を殺すことに対して何の感情も抱いておらず虫を殺す感覚で人も殺すタイプ。

 

演じる人が違うだけでこれだけ違うんだと驚きました……。

 

演技力の高い2人が自分の思うスネフェルに自信を持って自由に演じていることが本当にカッコよかった…………。

 

真面目に感想を述べてしまいました。

 

ここからは私の愛する人、工藤スネフェル(通称はるスネ)の話題に絞った気持ち悪い恋日記です。

 

はるスネは繊細。病んでる。心を病んでいる。

登場シーンではまるでゴミを見るかのように民衆を見下し静かに悪い笑みを浮かべていた貴方に……初めて愛する人ができた時の少し戸惑ったような優しいお顔が忘れられません……無理……ちょっとお水飲みたい。

 

冷血な暴君の中にいる『愛を知らずに育った寂しい少年』が時々顔を出すんです……その表現が絶妙に細かいの………特に目線の演技。

 

感情を失っている死んだ目、完全に狂ってイッてる目、愛しい人を見る優しい目、寂しそうな目、怒りに震えている目……感情の変化に合わせて目の奥がコロコロ変わるんです。どういうこと?どうしてそんなことが可能なの?

 

「何を想像したらそんな目ができるの……」ってくらい恐ろしい目をしている瞬間もあって背筋が凍りましたもん……はぁ……スネフェル…….私は貴方を愛している。

 

目立つ演技は少々抑えめで目線やふとした表情…….仕草……そんな細かいところを繊細に表現した工藤遥ちゃんに脱帽。

 

もしはるちゃんが意図的に「お芝居している感」より「リアリティ」を選んだのだとしたら末恐ろしいなぁ……と思います。もし意図的じゃないとしたら、それは天性のセンスだなぁ。

 

これから砂漠の月編観に行かれる方は、双眼鏡ではるスネの目の演技に注目して欲しいです。絶対に堕ちるから。恋。

 

 

 

【サリオキス】

 

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 心優しい王子様、本当にハマり役です……

 

私事ですが……実は最前ほぼ中央で見たんです私。

 

お顔がよくよく見えるはずの最前列で観劇したにも関わらず、いつも可愛いぴちぴちした工藤遥ちゃんの面影は何処にもない。更に言えば「サリオキスを演じている工藤遥ちゃん」も舞台上にはいなかったんです……。怖い怖い……ゾッとする。そこにいるのは男性。「サリオキス」っていう男性。怖い怖い……………どうしよう怖い。

 

「お芝居している感」が無く、あまりにも自然に「サリオキス」として舞台に立っているので、あゆみん演じる圧巻のスネフェルよりも少し印象に残りにくい役なのかな……とは少し思ったんですけど。

 

冷静に考えて見るとそれって凄い難しいことで。

 

「工藤サリオのココの演技最高だった!」「ココがヤバい……ヤバくてヤバい……」みたいな段階はもうとっくに通り越してるような感じがしました。当たり前のようにサリオキスとして息している感じ。

えっとねぇ……どうしよう……ここまできて語彙力が追いつかないので終わってもいいですか?とにかく、当たり前のように男性です。

 

 

 

ファルスの爆発的なお芝居で衝撃を受けたあの日から約3年 、はるちゃんは確実に次の次の次の次のステップまできてます。

 当たり前のように役に入り込んで、細かい細かい感情の変化を繊細に表現するはるちゃんの女優魂をこの目で観て感じて

 

「私……きっと秋が来ても大丈夫」

 

なんて思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

もう罪な人!!!!!!!!!